- 文:山口努 / 編:青木淳
2013年11月27日更新
ファンを熱狂させるドリブラー!
~チームを勝たせる“個性ある”存在になろう~
- 画像出典: ameblo.jp
局面を打開する、最高の武器
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ドリブルは、よく「切り裂く」と表現されます。
守備の綻びを突くことが一般的な認識ですが、綻びを自らで作り、切り裂くようなプレーを見せる選手が“ドリブラー”と呼ばれ、ファンから愛されるのです。
2009年に創立された「FIFAプスカシュ賞」
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年間で最も優れたゴールを見せた選手に贈られる「FIFAプスカシュ賞」。
豪快なロングシュートで占められるなか、ネイマールのゴールは、唯一“ドリブルシュート”を評価されての受賞でした。
味方選手との連携も然ることながら、繊細なボール運びからのゴールは「切り裂く」という表現にふさわしいものです。 -
FIFAプスカシュ賞2011
語り継がれる「伝説の5人抜き」
- 天才ディエゴ・マラドーナが1986年メキシコW杯イングランド戦でみせた「5人抜き」や「神の手」は、フォークランド紛争という時代背景も相俟って、未来永劫語られる彼の代表的プレーでしょう。余談ですが、中継を担当した山本浩氏の実況も「名実況」と評されましたね。
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マラドーナの5人抜き
記憶に残るドリブルシュート
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ドリブルで相手を抜き去り得点をあげるのは、古今東西「理想的な崩し方」であり、熱狂をよび、僕らの記憶に残るプレーとなります。
世界中から「カテナチオ」と恐れられ守備に定評のある、イタリア・セリエAを舞台にしたドリブルからのシュートは、時を経ても色褪せることはありません。 -
セリエA ゴール集
認められる個性を身に付けよう
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チーム戦術は時代によって進化しています。進化を遂げた守備は、ファンタジスタやドリブラーを抹殺する戦術として世界の潮流となりました。
その上をいく、強烈な個性を放つ“ドリブラー”。
日本代表FW、斎藤学選手の独特なテンポで相手を置き去りにするタッチの細かいドリブルは、個性的なオーラを放っていますね。 -
斎藤学選手 ドリブルシュート
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僕らは、秀でた“ドリブラー”の存在に魅了され、守備陣を切り裂くプレーに熱狂するのです。
ドリブルは、紙一重で身勝手なプレーに見られてしまいがちですが、裏を返せば「個性」の表れでもあります。
認められる“ドリブラー”になるには、すべき場面でドリブルを選択する戦術眼はもちろん、チームメイトから「あいつが止められるなら仕方ない」と許される説得力ある技術と人間性が必要になってきます。
また、技術の鍛錬はもちろんのことですが、緩急をつけ「どこでどのような」ドリブルを選択するか、という発想も理想的なドリブルの肝になるでしょう。
アマチュアフットボーラーになればなるほど、個性のプレーに躊躇を感じているのではないでしょうか?「個性がチームを潰してしまえば本末転倒だもん」、ごもっともです。
でもね。思い切って踏み出してみませんか?
チームのために、“ドリブラー(選手)”として。
オーレ!相手陣営を切り裂くキミが見えてきた!
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